子どもへの声掛け
子どもへの声掛けで子どものやる気、姿勢は変わります。
有効な声掛けを行い、練習していきましょう。
一つの声掛けが子どもの未来への投資に繋がります。
悪い声掛けとは
定義
ここでの悪い声掛けは否定語と定義します。
否定語は相手や行動を否定する言葉です。
よく使う言葉
あなたは〇〇じゃない。
なんでそんなことをするの。
間違っているよ。
何回言ったら分かるの。
ダメ!
してはいけない。
止めなさい。等々
一般的に子育ての際によく使われる言葉です。挙げたらきりがない、どんどん出てきます。
なぜ使うのか。
なぜこのような言葉を使ってしまうか。今まで自身が言われてきたから。またはこの言葉を使うことで子どもが止めたから。
世代間連鎖
人間は子育てについて教育を受けてきてません。
学校で子育ての教科はないし、資格受験も必須ではない。あるのは今まで自分が親、親族から受けてきた経験でしかないのです。
親、親族が手本となり、受けてきた教育方法、声掛け方法をそのまま記憶して、子育て世代になり、使用している。
例えば
電車や公共の場で、声掛けが乱暴な親の子が、同様な言葉遣いをしているのを見かけたことはありませんか。
親が子どもの事を、「お前いいかげんにしろよ」と大声で叫んでいる場面。
そのあと、言われた子どもが親が見ていない所で、弟に「お前馬鹿じゃないの」と言う。
または幼稚園で同級生にどうような言葉遣いをする。
学びがない中、自分の経験を元に実際に練習(子育て)をして実践(子育て)を繰り返すしかないのです。
中には子育てに悩み、保育士資格を取得したり、教育本を読んでみたり、ネット、ブログを読んだりして、改善に努める人もいます。
一時的に止めた
また否定語を使うことで子どもが止めたから。
否定語は強い言葉が多いです。
強い言葉を使うことで、親の感情も乗る。子どもは思考停止、萎縮をすることが多いです。
それを親が止めたから大丈夫と安心して、同様の事が起これば再度使用する。
何回も使用すれば、子どもは慣れ、効かなくなる。さらに強く乱暴な言葉遣いに進化する。
その後は暴言、暴力、人格否定に悪化してしまうパターンもあります。
否定語や強い言葉は子どもが思考停止して、その場は止めているわけで、学びには繋がっていません。
例えば
机に乗っている子ども。
「なにやってるの。止めなさい。」
子どもにとっては、机に乗ったのは高い所にある物を取るためだったかもしれない。
犬が吠えてきて、怖くて逃げただけかもしれない。
高い所から見る景色が別世界に見えて魅力的だったかもしれない。
そんなことが子どもの中で繰り広げられる中に、「なにをやっているの。止めなさい。」
とりあえず、大好きなママ、パパが止めなさいと怒っているから机下りればいいのかな。
ママ、パパが怖いからとりあえず降りようとなります。
これでは学びは無く、また繰り返されるのも分かります。
否定、恐怖は根本の解決にはならず、表面的に止めているだけなのです。
自分の意識、考えで止めたわけではなく、主従の関係で止めたことになる。
主従の上の人が近くにいなくなれば、怒られることもないから、繰り返す。
負の連鎖です。
人格形成にも悪影響
悪い声掛けを受けてきた家庭で育った人が、皆犯罪者になっているのか。
それは否です。
悪い声掛けを受けてきた子が非行に走る確率は高くはなりますが、全てではありません。
一番は人格の形成に悪影響を及ぼします。
否定語は人格を否定することもあります。「あなたはいつもダメ。」「あなたは〇〇より劣るよね。」
人格否定に繋がり、自尊心が低くなってしまう。
自尊心が低くなることで、自信が持てない。チャレンジ出来ない。精神疾患にも繋がります。
良い声掛けとは
ここでの良い声掛けとは肯定語と定義します。
悪い声掛けの言い換え=リフレーミングとも言います。
リフレーミングのいい例は元ホスト、経営者のローランドさんが一番の例だと思います。
例えば
「俺か、俺以外か」
「負けという概念がない。あるとしたらそれは勝ちの途中。」
@roland_0fficial
言葉を言い換えるだけで、ポジティブにもなり、相手も好印象を受けます。
子ども支援に置き換えると
×「走らない」〇「歩くところだよ」
×「大きな声で話さない」〇「小さい声で話すところだよ。」〇「ねずみさんの声で話そう。」
×「ふざけないで」〇「今は勉強をする時間だよ。」
言い換えをすることで、相手も自分もポジティブに関わることが出来ます。
ポジティブ語で関わることで、子どもも嬉しくなり、行動しやすくなる。
自分で考えて行動することが出来るのです。
私が今までで一番しっくり来て、良かったのが
また「〇〇して、○○しようよ。」の声掛けでした。
「勉強を30分で終わらせて、お父さんといっぱい遊ぼうよ。」
「お布団に行って、絵本3冊読もうよ。」
ここで有効なのは、子どもと一緒に楽しくできる事を後の行動に持ってきてあげることです。
それがポジティブ声掛け、ポジティブ行動に繋がり、関係作りに活きてきます。
まとめ
声掛けは子どもの未来への投資です。
保護者、支援者の意識、練習で変える事が出来るものです。
変える事は無料です。関わる人の気持ちもポジティブになります。
少しの変化で大きな変化をもたらすために、月に一回、週に一回、一日に一回でもやってみましょう。
子育ての悩み相談お聞かせください。
お気軽にご相談下さい。
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